英語の定期試験で高い点数を取るための効果的な勉強方法(後編)

前編では「学校の教科書を最大限に利用すること」と話しました。

(『英語の定期試験で高い点数を取るための効果的な勉強方法(前編)』)

語彙・文法を覚えるためにも最終的には教科書の内容で覚えるということを書いたわけですが、定期試験ではスペリングの練習をしなくてはいけない厄介な点があることに注意が必要です。

この点は前編では話さなかったため追記しておきます。

スペリングを覚えるためには「教科書利用」以外にさらに手で書いて練習する方法が有効というか必須だと思われます(漢字と同じですね)。

できるだけ目で見て手で書き発音しながら耳で聞いて練習するのがベターです(視覚聴覚だけでなく体で覚える感覚です)。

このスペリングは確かに少し厄介ですが、やはりやらねばならないことで少しずつやっていけばそう大きな負担にはならないはずです(ただしすべての単語のスペルをやる必要はありません)。

英語の定期試験で高い点数を取るための効果的な勉強方法

さて、前編で話した理解面について、今回は具体的に話していきます。
中2から文法が複雑になってくるのですが、特に注意すべきなのが「助動詞」「接続詞」「不定詞」でしょう。

 

例えば助動詞の1つであるwillは「~するつもり」という意志だけでなく「~だろう」との推量の意味がありますし、thatには指示語「あれ」だけではなく後ろの文をまとめる「~ということ」という意味で使われる接続詞の用法があります。
それらを文脈によって柔軟に使い分ける運用力が必要になってくるわけです。

 

この理解と練習のために「文法事項あるいは語法を理解した上、必修テキストを使ってのパターンプラクティス」演習をするわけです。これらの知識・運用は定期試験でのポイントになりますし、入試などでの長文読解の一つの要です。

 

 ここで、どこまで練習すべきか戸惑う生徒もいると思いますが、一応の目安としてはエマールでは英作ノート(左ページに英文、右ページにその内容の和訳を書かせます)で第一段階では英文の意味がわかっているかどうか、第二段階では逆に自分の訳した日本語から英文がパッと出るかどうかとすべきでしょう。

 繰り返しになりますが、効果的な勉強法は学校の教科書を繰り返し読み(書くことも有効です)、ストーリーのある内容として生きた語彙・文法を身に付けていくことです。近くリスニングの話をしていきたいと思います。

 

<「エビングハウスの忘却曲線」から学ぶべきこと>

 

ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスは記憶に関する研究の先駆者であり、反復学習の分散効果を推奨しました。彼によれば、覚えたことのうち実に7割が2日後に失われるとし、人間の忘却は初期において著しいとしています。人はみな忘れる生き物なのです。

 

よく「学校あるいは塾でやったときは出来たが、定期試験等では忘れていて点数につながらなかった」という話を聞きますが、これはいわば復習が十分でなかった(宿題をやらなかったとか、復習の回数が少なかったとか)ことが原因であることが多いでしょう。

 

このエビングハウスの忘却曲線の事実を利用し、一つには習ったあとなるべく早く復習するということがポイントで、もう一つは「分散」、つまりさらに時間をおいて復習することです(エマールではその日にやった類題を宿題に出すため、分散復習として「なるべく早く復習」をシステム化しています)。そして定期試験前にもう一度こなすことで定着がより確かなものになっていきます。

 

逆に悪い例としては一夜漬けがあります。
これは「分散」の反対の集中によって詰め込むために試験が終われば忘れてしまいがちなのです。

 

実際問題としては特に英語は習った内容が復習として新しい内容と一緒になって出てくるので、新しい単元の学習が復習にもなるものです。試験前だけではなく、日々コツコツやることがしっかりとした基礎を築く(定着させる)上で大事だとわかります。

 

全ての教科で復習は必要なものですが、都立高校受験については入試科目は5科目です。
また、中には記憶力の秀でた人もいるでしょうし、そうでない人もいるはずです。

詰まるところ、自分を知ったうえで「自分なりの復習のシステム」を築き、少しずつ実行出来た人が結果を出せることになるのでしょう。エマールはその手助けをさせてもらっています。

 

 


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