今回はwhat が導く関係詞節について話します。
(前編はこちら)
そもそも関係詞(関係代名詞・関係副詞)は2つの文をまとめて1つの文にするためのもので普通は「形容詞節」、つまり先行詞である名詞を関係詞以降の文が修飾する節となります。
しかし、今回は前編・後編ともにテーマは名詞節です。
そして前編ではthat節あるいは間接疑問の名詞節がより大きな文の中で目的語になる場合を前編で話してきましたし、今回も「what が導く関係詞節」が名詞としてのかたまりになり、節としてより大きな文の1要素になる話です。
前編では名詞節が動詞の目的語になる場合でしたが、今回は主語あるいは補語になる場合も併せて話していきます。
what が導く関係詞節
ところで、関係代名詞のwhatは先行詞を含む関係詞であり、例えば
“(1)What she said is true”(彼女が言ったことは本当です)における
what she said=the thing(s) which she saidは全体としては名詞節としてまとまり(1)の文中では主語として機能し文全体ではSVCの第2文型になっています。
それと同時にwhat she saidの節の中ではこのwhatはsayの目的語でもあります。
英文の文型ではその構成要素として主語(=S)・動詞(=V)・目的語(=O)・補語(=C)の並べ方で説明されます(国文法のように述語という概念はありません)。
英文は5つの文型としてまとめられおり、第1文型SV・第2文型SVC・第3文型SVO・第4文型SVOO・第5文型SVOCとなります。
今回のテーマとなる名詞節がより大きな文全体の一要素であるS・O・Cのいずれかに組み込まれより複雑な文になっています。
“This is what I wanted to do.”(これが私のしたかったことです。)では、whatの導く名詞節が文全体の中で補語になっており“what I wanted to do.”の文自体の中では関係詞whatはdoの目的語にもなっています。“I can’t believe what he said.”では全体でSVOの第3文型です。
また、“I am not what I used to be.”についてはwhat I used to beは文全体でSVCのCである補語になっており、かつwhat I used to beの文のなかではwhatは補語になっています。