名詞節について(前編)

中学生ならば教科書の本文にすでに出てきている表現ですが、「名詞節」と言われてもはっきりはわからないことでしょう。

まず2語以上の語のまとまりで主語と動詞があるものを、ないものをといいます。
文の作りをしっかり認識しておくと複雑な文の分析に役立ったり、あるいは記憶に残るはずですし英作にてとんでもない間違いはしないものです。

 

名詞節は主語と動詞を含む文が、例えばthat+文という形で全体として名詞として機能しより複雑な文の成分となったりします。

主語あるいは目的語・補語は名詞あるいはそれに準ずる名詞句や名詞節でなくてはならないのです。

 

that節と間接疑問

 

例えば中3教科書NEW HORIZONのUnit1では

“(1)Athelets show us that anything is possible.”
(アスリートたちは私たちにあらゆることが可能だということを示している)という文、

Unit4では

“(2)I know where the local shelter is.”
(私はどこに地元の避難所があるか知っています)という文が出ています。

 

それぞれ文型としてはSVOOあるいはSVOで“that anything is possible” “where the local shelter is”が名詞節で、それぞれの動詞の目的語になっています。
“Anything is possible”という語の並びは文として完結しています(この場合はSVC)。

 

しかしこの文は(1)の文においてより大きな文の中で、接続詞thatでまとめた名詞節という一つの塊としてshowの目的語になっています。

いわばこのthatは一つの文を一つの塊として認識させる役目を果たしています。このthat~は名詞節を作る代表的なものの一つです。

 

(2)の例文“I know where the local shelter is.”は間接疑問文と呼ばれ、疑問文がより大きな文の中での要素として組み込まれたもので、この場合は“Where is the local shelter?”という疑問文が名詞節としてknowの目的語になっています。

ちなみにより大きな文の中に疑問文が入るときは、語順に注意が必要で主語+動詞の順になります。

 

 

名詞節として代表的なものは、今回話に出たthat節・間接疑問の他、whatが導く関係詞節がありますがこちらは後編で話したいと思います。

 

今回は名詞節として中学で習う、頻出の表現であるthat節と間接疑問のケースを話しました。