say ,speak, tell, talk などは伝達をあらわす動詞なのですが、生徒にその違いを聞かれたこともあるので説明していきます。
もちろん我々にとっては英語は母国語ではないですし、そこまで微妙なニュアンスを区別できなければならないことはありませんが、知っておくと混乱を避けうる大切なポイントを今回のテーマにしました。
基本的にはsayは口から出た言葉の内容に焦点があり、speakは一方的に話す感じ、tellはメッセージを人に伝えることに焦点、talkは双方で話す感じです。
またそれぞれの単語には語法にも特徴があります(余裕があれば動詞の語法はある程度意識しておくのがいいでしょう)。
いくつか例を出します。
say ,speak, tell, talk の違い
“Don’t talk it over.”
(「それをよく話し合おう」)
となりますが、これは内容的にsayやspeakあるいはtellでは代替できません。
また、この4つの動詞の中ではtellの語法は特に重要です。
動詞の後にtellは他動詞で目的語を2つ取ることも出来ますし(第4文型であるSVOOがあるということ)、tell人 about~という使い方も頻出です。
Tell him about the plan.
(「彼にその計画を伝えて」)
中2で出てくる疑問詞+to不定詞を第4文型で使われる型が教科書のUnit5で出てきますが、英作では苦労している生徒を見受けます。
SVOOのOOには「人」+「物・こと」と続きます。また直接目的語(2つ目の目的語)にthat節も取れます。
I told him that you didn’t have to do that.
(「あんなことをする必要はなかったと彼に伝えた」) 。
さらにtell人to~のいわゆる第5文型も取れ、He told me to come.(彼は私に来るように言った)は第5文型です。
さらにtellはcan あるいはcouldを伴い「区別する」という意味でも使われます。
I can’t tell him from his brother.
(「彼を彼の兄と区別が出来ない」)
また前述の“Don’t talk it over.”のtalkは他動詞として使われていますが多くは自動詞としての使われ方であり、sayやspeakは自動詞・他動詞ともに使われますが語法として注意すべきものはそれほどありません。
ただし、The letter says that her son passed the exam.(手紙には息子が試験に合格したことが書いてあった。)という無生物主語でも使われます(これも中2で出てきます)。